診療案内
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当院のある地域では、喫煙や多量に飲酒をされる方が多いためか、男性でも骨量の低下や、圧迫骨折のみられる患者様が比較的多くいらっしゃいます。
一方、女性の患者様では、喫煙習慣のある方が多いという印象を受けています。日本禁煙学会が発表した2008年度のデータによると、宮城県における男性の喫煙率が全国ワースト４位、女性では第１位となっており、このような背景が当院にも反映されているようです。 全体の８割以上の患者様が当院では骨粗鬆症の治療を受けており、男性の患者様でも積極的に骨粗鬆症の診断・治療を行っています。 |
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骨粗鬆症で大切なのはやはり早期発見、早期治療だと考えています。痛みを訴える患者様に対しては、ご本人が拒否しない限り、積極的にスクリーニングを実施しています。「８割以上の患者様が骨粗鬆症治療を受けている」という当院の現状は「積極的なスクリーニング」による「潜在的な骨粗鬆症の掘り起こし」の結果であると考えています。また、男女を問わず50歳以上であれば、半年に１回程度のルーチン検査（骨密度・骨代謝マーカー）を推奨しています。
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骨粗鬆症の治療薬は、骨折予防効果を期待できるリセドロネート(ビスフォスフォネート製剤：以下ＢＰ剤）をファーストチョイスにしています。将来的な骨折予防の観点から、50～60歳代のいわゆる「団塊の世代」の患者様にも、積極的にＢＰ剤服用を促しています。
前述の通り、当院には男性の骨粗鬆症患者様もいらっしゃいますが、現在数例の男性患者様にＢＰ剤を投与した結果、症状がかなり改善されてきました。
ＢＰ剤を投与する際は、お薬に慣れていただくために、最初は１日１回投与型製剤（以下ＯＤ）を服用してもらっています。慣れてきた頃にＯＷの切り替えを打診します。
当院での１年間の服薬継続率は70％程度（ＯＤ）ですが、世界的に主流になりつつあるＯＷに、徐々に移行していく方針です。
また、リセドロネートは消化器症状等の副作用も少なく「使いやすい」という印象を持っています。
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当院のあるこの地域では、日常生活で牛乳を飲む習慣の無い成人が４割いらっしゃるといわれています。当院の骨粗鬆症患者様を確認したところ、ほぼ全員がその４割に該当していました。賛否両論はありますが、このような現実から当院では「牛乳を飲む」ことを奨励しています。ＢＰ剤を服用している方には、食事などの影響を受けやすいため、水以外の飲食は30分後からなど、用法・用量を徹底指導しています。
また他の生活習慣病とも一致していますが、喫煙、飲酒が骨粗鬆症の危険因子である ことを根気よく説明しています。 運動療法としては、膝などの痛みのある患者様にはスイミングが効果的であると考えています。私自身、地域周辺の殆どのスイミングスクールのレッスンを受けており、それぞれの患者様の状況に合わせてアドバイスをしています。
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当院ではあらためて紹介するような特別な工夫はしていませんが、それぞれのスタッフが指導資料を用い、丁寧に患者様に説明しています。
ただし、私を含めスタッフ一同「基本を大切に」ということを徹底しています。
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上記２点は最低限守るべき原則としています。当たり前のことですが、日々何百人という患者様と接していると、完璧に実行することは、意外に難しいものです。しかし、最初に少しでも患者様に不信感や不安を与えてしまったら、診療を通じて信頼関係を構築することが困難になります。お互いの信頼関係があれば、こちらの指導に対し、患者様もきちんと応えてくれると信じています。
問診時には、患者様に資料を提示しながらわかりやすく説明し、理解していただくことを心がけています。 具体的には、以下の点を実践しています。
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問診時には模型も活用し、患者の病態や改善後のイメージを説明。 |
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